牧阿佐美バレヱ団より、皆さまへ

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、皆さまそれぞれの場所、お仕事で外出自粛のご努力をされ、我慢の日々をお過ごしのことと思います。

 牧阿佐美バレヱ団は3月に「ノートルダム・ド・パリ」公演をやむなく中止とさせていただき、バレヱ団のレッスンとリハーサルも休止してまいりました。新型コロナウイルス禍は様々な業界に影響が及んでいるところですが、舞台芸術へのダメージは計り知れない大きなものとなっており、私たちは今も忍耐の日々を過ごしています。そのような中ですが、バレヱ団では、オンラインで朝のレッスンを再開する試みを始めました。今の状況で出来ることを皆で考え、歩みを止めず、次の公演に向けて準備を進めていきたいと考えております。

 

 医療の現場で力を尽くし、社会のインフラ維持のために仕事をしておられる方々に心から感謝いたしますとともに、すべての皆さまが心と身体の健康に留意されお過ごしになられますようお祈りいたします。

 この感染症が収束を迎える時は、すべての芸術が真の力を発揮し、生きる喜びと感動を人々の心深くに届けるものと信じております。公演を楽しみにお待ちいただいている皆さま、バレエを愛する多くの方々とともにこの困難を乗り越えてまいりたいと思います。再び劇場でお会いする日に向けて、より一層質の高い舞台を創るために、今はダンサー、スタッフの一人一人がそれぞれの場所で努力してまいります。どうぞ変わらぬご声援を賜りますようお願い申し上げます。

 

牧阿佐美バレヱ団